文化庁「ふるさと文化財の森」
2024-09-01T08:30
「浄法寺漆林」は、
文化庁「ふるさと文化財の森」システム推進事業にその第1号として2007年に登録されました。
この写真の地域は、私が浄法寺にいた頃(1995~2000年)、漆掻きさんや町民の方々から教えて頂いた凸凹した樹皮の漆木の植栽地でした。さまざまな種類の漆の樹があることを知らなかったため、その重要性や希少性を理解するのに数年かかりました。
木の種類が違えば植林の技術も異なります。凸凹した漆木の植栽地と植林技術が伝承されており、地元の植栽組合で管理できていることを東京の漆関係者に情報提供ました。埼玉に移住した後、この事業が始まったことに感激しました。
グーグルマップのストリートビュー 検索浄法寺うるし林で最近の様子を見てみると、残念でなりません。同じ種類の樹で修復すると、どこを修復したのか分からなくなるほど色合わせができます。しかし、いつの間にか凸凹した漆木とは違う漆木が多く植林されたり、混在したりしています。
昔ながらの地域の遺産を知っていただければと思っています。
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