世界遺産王立植物園キューへ漆の苗木を送った日
2026-08-01T11:00
北海道の遺跡から世界最古のうるし製品が出土し、大きな話題となっていた2002年頃のことです。
当時、イギリスの世界遺産であるキューガーデン(王立植物園)には、中国原産のウルシの樹がコレクションされていました。しかし私は、北東北に生育している日本固有のウルシの樹はそれとは異なるものであることを担当の方に説明し、実際に浄法寺の苗木を送ることにしました。
植物の国際輸送は非常に厳しく、当時は空港止まりになってしまう荷物がほとんどで、確実に対応してもらえるのはヤマト便(UPSヤマト)以外にありませんでした。手元に残る当時の輸出許可通知書や伝票を見るたび、検疫や手続きに奔走した当時の緊張感が鮮やかによみがえります。
海を越えてイギリス・キューへ旅立った浄法寺の苗木。
日本の漆の歴史と独自の樹木が、世界の研究やコレクションの一歩につながった、忘れられない思い出です。
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